虹の街 新介護サービス拠点『くらしくおおまがり』CM制作

秋田の介護・訪問サービスを展開している セントケアグループ・株式会社虹の街。2020年10月、新たに大曲に新介護サービス拠点をオープンしました。プロデュース・プロでは、①サービスの宣伝のため②オープニングスタッフの募集のため。③虹の街の思いを届けるため 以上の目的を伝えるためのテレビCMを作成しました。

目次

    制作の経緯

    セントケアグループ 株式会社虹の街は、訪問入浴や訪問看護・訪問会議、デイサービスなど介護事業を行う企業です。1989年4月に設立し、これまで多くの介護・看護を必要とする人たちを支えてきました。

    そして2020年10月、新たに介護サービス拠点『くらしくおおまがり』をオープン。『くらしくおおまがり』は、看護小規模多機能、サービス付き高齢者向け住宅、訪問看護ステーションが併設し、より柔軟な介護サービスの提供ができる拠点です。新規オープンを前に、多くの人に『くらしくおおまがり』を周知すること。オープニングスタッフを募集すること。そして虹の街の介護に対する思いを届けることを目的にCM制作を行いました。

    第一コンテ

    一番最初に製作したコンテは、介護をイメージさせる素材を使用しつつ、新施設が誕生したということをテキストで見せ、間には実際に行った「介護や虹の街の未来を考えるワークショップ」の様子を挟み込む構成になっています。最後の画面では、ワークショップで出てきた「虹の街の思い」や「未来の介護のカタチ」をイラスト化したものを見せ、明るく楽しい未来を連想させるCMを目指しました。

    しかしながら、このプレビューの時点でイラストが仕上がっていなかったことと、素材を使用した実写部分とイラスト部分が噛み合わなかったことでチグハグな印象を受けてしまい、このコンテは再考となりました。

    問題と解決

    修正案を作るに当たって、まずはコンテの良くなかった点を挙げ、整理していくことにしました。
    特に問題だったのが
    ・実写部分とイラスト部分が噛み合わない
    ・「虹の街の思い」に加えて「これまでの歩み」や「未来の介護のカタチ」など、伝えたいことが多い
    などです。

    それらを解決するために
    ・素材を使用せず、実際の介護現場スタッフさんの写真を使用し「虹の街の思い」と「これまでの歩み」を表現する
    ・写真にイラストアニメーションを乗せ、実写とイラストの調和を試みる
    ・「未来の介護のカタチ」を一枚のイラストにまとめる
    などを行いました。

    結果

    そうして推考の末、出来上がったCMがこちらです。

    写真の流れと車椅子を押す人物が「これまでの歩み」を表現し、また未来に向かって進んでいく虹の街の姿勢を示唆しています。写真は実際に働いている人たちで、温かな雰囲気や真剣に働く様子が伝わるものを選びました。
    ロゴを大きく見せた後には「ともに未来を創りませんか」というメッセージと、柔らかいタッチのイラスト。虹の街で働く人たちが実際に考えた「未来の介護のカタチ」をイラスト化し、そこに向かって一緒に進んでくれる人を求めているということを伝えています。
    最後にしっかりとスタッフ募集していることを明記し、CMを締めくくりました。

    CM作りの難しさ

    「クライアントの伝えたいことをしっかり伝える」「CMのフォーマットを守る」
    「両方」を実現させるのは、CMの難しいところです。

    見せたいものが多いと、方向性が定まらず散らかった印象を与えてしまいます。
    CMは15秒(もしくは30秒)と、非常に短い時間の中で視聴者に意図を伝えなくてはならないため、内容の整理が必要です。

    しかし、工夫次第でそれらを乗り越えることができます。
    使う素材を素材にするか、撮影するか。またはイラスト化するのか。
    TVCMにするのか、制限の少ないWebCMにするのか。
    手段は様々です。疑問・ご要望・譲れない思いなどありましたら、ぜひご相談ください。

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